宗教で家庭が崩壊した話
~登場人物~
床屋二代目。50代~60代ぐらい。
若い頃は龍が如く0の久瀬大作に似ていたと思われる。
見た目と違い、フレンドリーかつ丁寧な感じでコミュ力高め。
現在はかなり丸い体形。
50代ぐらいのはず。親父と比べると若く見える。
親父と一緒に床屋で働いていた。明るくてハキハキ、チャキチャキ、サバサバした感じの人。
20代。
二人兄妹。兄の顔は思い出せるがほとんど記憶に無い。
兄は家を出ていて、床屋初代のおじいちゃんは引退しているが自分が子供の時は店で見かけたことがあるような?もしかしたらこの話の時は結構高齢なはずなんで亡くなってるかも。
・・・という4人か5人家族。
子供の時から時々行ってた床屋。
何時行っても、親父と奥さんで出迎えてくれていた。
・・・が、自分が大人になってからぐらいから奥さんを見なくなった。
最初は、(・・・アレ?珍しいな、今日は居ねぇんだ?・・・)、ぐらいな感じだったが、意識するようになってから何時行ってもやっぱり居ない。
(・・・離婚でもしたんかな?・・・病気か?、亡くなった?)
と、髪を切ってもらい、親父と雑談しながら思ってた。
(まぁ、熟年離婚とか珍しく無いし、亡くなったにしても、「オレ、離婚したんだよw」とか、「嫁が死んじゃってさぁ・・・」とか、子供の時から知ってるっていっても客相手には言わんよなぁ・・・だし、流石に自分からは聞けんし。)
鏡に映る親父の表情はいつも通りだし。
近所をウロウロしてる時に偶然会った知り合いとの雑談のなかで、
「あの床屋の奥さん突然宗教に走っちゃったみたいでさ・・・」と。
その宗教団体の名前は思い出せないが、聞いたことが無いのは覚えてる。
とりあえず創価、幸福の科学、顕正会、エホバ、統一教会とか知名度のある所では無かったはず。
思い出せん。
聞いたことが無いって時点でそこはかとなくカルト臭が漂う気がした記憶。
実際の所はわからんけど。
奥さんが宗教に走った理由は不明。
親父は特に何か言ったりすることも無かったっぽい。
ただ、奥さんが娘をその宗教団体に引っ張っていこうとした時に、親父が烈火の如く怒り狂ったと。
奥さんの時は特に何も言わず、娘の時は怒り狂ったってことなので、宗教関係無く、夫婦関係が崩壊気味だったかもしれないが、娘も宗教に引っ張って行こうっていうのが確実に止めを刺したんじゃないかと。
奥さん、娘と一緒に二人で失踪。
親父はどうにも出来なかったらしい。
勝手な推測をすると、奥さんが宗教に走った原因が親父と上手くいってなくて~ってとこからの精神的な問題からとか、知り合いに誘われて~かのどっちかかなあ・・・?。
両方もあるか・・・。大体そんな所だよねぇ?。
奥さんが救われたくて宗教に走ったとしても、誰も救われて無いなと。
別の目的があるかもしれんけど。
兄がどうしてるのかは不明。ただ跡は継がない。全然別の職種のはず。
親父も「この店はオレで終わりだよ~w。」って言ってるみたいだし。
唯一救いがあるとすれば、親父がちょこちょこ飲み歩いては「ガハハハ!」ってやってるらしいということぐらい。空元気かもしれんけど。
っていう、なんだかなぁ。。。という話。
宗教ってなんだろねぇ・・・。